繁忙期、でも海外発券で効率の良い航空券で旅に出よう~♪
- 日本でいうところの繁忙期
- お正月、ゴールデンウィーク、お盆の時期、クリスマス時期あたり、実際、こういう時期に乗るための航空券は、閑散期や通常期に比べると高めなのが常識。
現在はLCCを利用するなどの手立てが一般的になりつつあり、数年前に比べると、LCCを利用すれば比較的安く海外旅行も出来る。
そんな繁忙期でも、ANAで海外旅行のコストを抑える方法がいくつかある。
一つには、前持った予約で繁忙期の航空券を取得しておく、またあるいは、ツアー予約などを利用する等がある。 これらの方法は有効だが、購入時期を逃すと価格も上がる、ツアーで望むような行きたい場所の組合せがない場合がある、また、プレミアムポイントの取得効率が下がる場合が多い。
そこで繁忙期でも安く海外旅行するために利用するのが、
- 海外発券した航空券の活用
- これは、もちろん修行の効率面でも、プレミアムポイントの高さや、取得マイル数の優位性が優れており、他にもメリットが多くある。
今回は、個人的に2016年の年初にバンコクからの帰国に使用した海外発券の残りの期限が近いので、こちらを使用してバンコクに行くが、その往路に絡む海外発券を実施するにあたり、修行効率面も含め内容を見ていこうと思う。
~ 今回の内容のもくじ ~
海外発券で取得する航空券
まずは、海外発券で考えられるメリットとデメリットについておさらいしておこう。
- メリット
- 旅程の日程・時間の変更が無料あるいは安価で行える
- 日本からの発着便よりも搭乗クラスがUPしたクラスの予約ができる
- 日時の変更が可能なので長期の計画でも心配なし
- アップグレード対象の便も、日本発便より安く・アップグレードが狙える
- 日本のシーズンによる価格変動の影響を受けにくい、などなど
- 個人的な経験からいうと、海外発券のチケットを使っている時の方がインボラ(インボランタリー・アップグレード)で無料でアップグレードされる場合が多い気がする。
- 実際、日本で買うチケットよりもClassが上という事も関連している気がするが、過去に数回はこのチケットでインボラを頂いている。
- デメリット
- 海外発券のチケットを使う前に、先に現地に行く手立てが必要
- 閑散期に修行で使用すると、PP単価の効率が最高ではない場合もある
- ホテル込みの価格は、ツアーなどのパッケージ価格よりは高めとなる
- 常に片方のチケットが残る = いつかまた同じ工程をやる必要がある
- 日本からの往復価格よりも少し高めになる場合がある(日本発着の方がクラスが下となるチケットが多いため)、など
- デメリットというか注意点ではあるが、アップグレードが可能なチケットもアップグレードにはマイルやアップグレードポイントは必要なので、マイルやアップグレードポイントが無ければできない事になる。
上記のようなメリット・デメリットはあるが、日本からの発着便の航空券よりも、安価に日時の変更可能だったりアップグレードが出来る航空券が買える部分や、日本の繁忙期に左右されにくい価格帯の設定が魅力的だといえる。
逆に、通常期や閑散期に使用する事を考えると、価格的には少し高めのチケットを使った事にはなる。
次に、取得されるプレミアムポイントの計算方法についておさらい。
- 区間基本マイレージ
- ANAグループ運航便およびスター アライアンス加盟航空会社運航便のご搭乗区間ごとに定められたマイル数。
- 予約クラス・運賃種別ごとの積算率
- ANAグループ運航便およびスター アライアンス加盟航空会社運航便の予約クラス・運賃種別によって倍率が変わる。国際線エコノミークラスの積算率は以下の表を参照。
- 路線倍率
- 国内線 2倍 / 国際線(日本発着アジア・オセアニア路線) 1.5倍 / ANAグループ運航便のその他路線、スター アライアンス加盟航空会社運航便 1倍
- 搭乗ポイント
- 搭乗クラスや運賃によって進呈されるポイント。 種別一覧については、以下の表を参照。
- 例えば、
- 東京(成田)-タイ(バンコク)間(区間基本マイレージ 2,869)を クラスYで利用した場合、
- 2,869 × クラス・運賃倍率 100% × 路線倍率 1.5 + 搭乗ポイント 400
- = 4,703ポイント
- シンガポール(区間基本マイレージ 3,312)を クラスYで利用した場合、
- 3,312 × クラス・運賃倍率 100% × 路線倍率 1.5 + 搭乗ポイント 400
- = 5,368ポイント
という計算にて、片道分の取得予定のプレミアムポイントが決定される。
タイ・バンコクとシンガポールで見る海外発券
修行効率の面でアジア地域で距離が稼げる場所として、日本とタイ、あるいはシンガポールの往復としてみた時の取得できるプレミアムポイントはどうなっているのか?
タイやシンガポールは、上記、例にあるように基本区間マイレージ差により、同一クラスを利用できるのであれば、シンガポール往復の方が1,330ポイント分多く取得できるが、もう少し詳しく見ていこう。
まずは、バンコク
とシンガポール
出発の初期選択時の旅程を比較。
価格差は、¥16,160分がバンコク発の方が若干高くなっている。
但し、注目して欲しいのは予約クラス。 バンコク発だとM
でシンガポール発ではH
となっている。上記の計算方式だと取得できるプレミアムポイントは以下のようになる。
(予約クラス・運賃種別と搭乗ポイントの見直しはコチラ)
- バンコク-成田(区間基本マイレージ 2,869)を クラスM利用
- 2,869 × クラス・運賃倍率 100% × 路線倍率 1.5 + 搭乗ポイント 400
- = 4,703ポイント
- シンガポール-成田(区間基本マイレージ 3,312)を クラスH利用
- 3,312 × クラス・運賃倍率 70% × 路線倍率 1.5 + 搭乗ポイント 0
- = 3,477ポイント
クラスが異なる事で逆転
バンコク-東京の往復で取得できるプレミアムポイント数は、シンガポール-東京を2,452ポイントも上回る。 もちろん、価格を上げ、クラスを上げれば、シンガポール往復でも取得するプレミアムポイント数を上げる事はできるが、コスト面で効率が下がる事が多い。
この価格帯で得られるプレミアムポイント
バンコク往復で得られるプレミアムポイントは、 9,406PPとなりPP単価は¥12.39/PP
シンガポール往復では、6,624PPでPP単価は¥15.16/PP
シンガポール往復のクラスを上げた場合、PP取得は上がるがPP単価は更に悪くなるので、スターアライアンスの利用でシンガポールエアラインズ等の活用も検討に含めた方が良いだろう。
また、両方とも指定している日付は、8月と12月で、日本での繁忙期だが価格については特別に上がった価格ではない。
日本・東京 ⇒ タイ・バンコク の往復航空券を比較
こうなると、日本発で買った場合の比較を見たくなるが、実際、Value Economyでの価格は上記の海外発券したものよりも安価になっている。
価格としては7万円代と抑えられているが、クラスがVまたはWとなっているためにプレミアムポイントおよびマイルの積算率は50%となってしまうのが難点。
もちろん日本発着なので、 成田 ⇒ バンコク ⇒ 成田
の単純往復ルート
往復のプレミアムポイントとPP単価効率
往復のプレミアムポイント: 2,151PP × 2 = 4,302PP
PP単価効率: 70,870 ÷ 4,302PP = 16.47/PP
ご覧のように、取得するプレミアムポイントもPP単価の効率もあまり良くないので修行するには物足りない。
また、旅程を選択する際の価格帯選択の規定も確認して欲しい。
(予約クラス・運賃種別と搭乗ポイントの見直しはコチラ)
Value Economyの価格は抑えられているが、予約変更は不可であり、アップグレードも対象外となっている。また、予約変更が可能となるBasic Economyを選択すると、価格は一気に上がり海外発券したものよりも上となっている。
バンコク往復のプレミアムポイントとPP単価の効率を上昇させる方法
単純な話、シンタッチをご存知の方なら思いつく手段。
そう、OKAを挟んで日本国内の規定に該当する長距離をプラスしてあげることで効率を上げる。
- 沖縄-東京の往復プレミアムポイント
- 984 × クラス・運賃倍率 100% × 路線倍率 2 + 搭乗ポイント 0
- = 1,968ポイント
- 1,968ポイント × 2 = 3,936ポイント
- 運賃倍率は関連情報を参照
- 成田-バンコク(区間基本マイレージ 2,869)の往路を ※クラスQ利用
- ※今回は最安を対象とした時にクラスがQが選択された。
- 2,869 × クラス・運賃倍率 70% × 路線倍率 1.5 + 搭乗ポイント 0
- = 3,477ポイント
- バンコク-成田(区間基本マイレージ 2,869)の復路を クラスW利用
- 2,869 × クラス・運賃倍率 50% × 路線倍率 1.5 + 搭乗ポイント 0
- = 2,151ポイント
取得合計のプレミアムポイントとPP単価
取得プレミアムポイント:9,564PP
PP単価: ¥95,600 ÷ 9,564PP = ¥9.99/PP
取得できるプレミアムポイント数もさながら、PP単価も10を切るよさに早変わり。(予約クラス・運賃種別と搭乗ポイントの見直しはコチラ)
実際は、東京在住の方は更に東京-沖縄の往復をプラスする事になるので、単純にPPやそのPP単価が効率良くなるわけではなく、価格が上下に変動する要素が含まれる。
ルートとしては、 東京 ⇒ 沖縄 ⇒ 東京 ⇒ バンコク ⇒ 東京 ⇒ 沖縄 ⇒ 東京
となるので、バンコクの前後にOKAタッチを2度やる事になる。
国際線の国内線乗継に関する運賃倍率
www.ana.co.jpシンタッチに関する関連記事
ana-mileage-runner-niku.hatenablog.com
海外発券の航空券を効率を上げて購入
現在、バンコクへの帰国となる航空券を保有しているので、今回は日本への帰国を考慮したバンコク発の往復チケット
を購入する必要がある。
上記までの結果を踏まえ、日本への帰国日を8月17日として想定し、また、年末の29日にバンコクへ再度訪問する往復の旅程として、海外発券によるバンコク往復の航空券の価格と効率をみる。
まずは、ANAのサイトより海外発券を順を追ってみる。
以前は、画面の右上の箇所より各国のサイトを選択して、各国のサイトで予約する必要があったが、現在はそのままで出発地と到着地を選択する事で自動で判断されるもよう。
ここでは、効率重視として沖縄の往復が絡むように設定する
___が、 単純往復
を選択するよりも複数都市
を選択する方が、より日時の調整が行い易い。
複数都市
を選択すると↑↑↑のような画面になるが、ここでそれぞれの出発日を設定する。詳細の選択は、次画面にて対象とする搭乗便を選択が可能となるが、そちらの画面は省略するので各人で試して欲しい。
また、クラス・運賃はエコノミー(変更可能)
を選んだ方が、予約後の日時変更の対象となる便が表示されるのでこちらをお奨めする。
選択の結果、上記のように国際線はクラスMとなった選択で価格は¥133,423となっている。価格は、予約状況により変動があるので注意頂きたい。
- バンコク-成田(区間基本マイレージ 2,869)の往路を クラスM利用
- 2,869 × クラス・運賃倍率 100% × 路線倍率 1.5 + 搭乗ポイント 400
- = 4,703ポイント
- 往復:4,703ポイント × 2 = 9,406ポイント
- 東京-沖縄の往復プレミアムポイント
- 984 × クラス・運賃倍率 100% × 路線倍率 2 + 搭乗ポイント 0
- = 1,968ポイント
- 往復:1,968ポイント × 2 = 3,936ポイント
取得合計のプレミアムポイントとPP単価
取得プレミアムポイント:13,342PP
PP単価: ¥133,423 ÷ 13,342PP = ¥10.00/PP
取得できるプレミアムポイント数は、国内発着からの便と比較すると +3,778PP の差がありPP単価は10なので、PP単価の効率ではほぼ変わらない。
(予約クラス・運賃種別と搭乗ポイントの見直しはコチラ)
日時変更が可能であり、アップグレードの申込みも可能なところが、海外発券の優位なところだろう。
また、ルートとしても バンコク ⇒ 東京 ⇒ 沖縄 ⇒ 東京 ⇒ バンコク
となるので、バンコクの後に沖縄へタッチではなく、通常の旅行を楽しめる事になり、その後にまたバンコク旅行を計画できるという事になる。
バンコク発となる航空券を購入してみた
実際に、上記日程のプランでバンコク-沖縄
の往復を以下のように予約を取得。
また、アップグレードについても直ぐに申し込み済み。 今回のチケットは既にアップグレードは空席待ちだったので、チャンスがあればアップグレードさせてくれるかな?と期待。
8月は夏休みにバンコクへ行き、帰宅して中1日後に沖縄へ行く日程。
上記のように、日本での乗継に1日程度の余裕を入れても価格が変わらない場合がある。
タイ-日本の往復として考えるので、日本への滞在期間と航空券の種別で価格の変動があるので、一概に変わらないとは言い切れないが、長期間(日本滞在)となる場合はこのように国内線の乗継に日を空けたものでも、価格が変わらない場合がある。
そして、なんとこの時の予約では、価格が¥128,513と変わっており想定よりも安く購入できた。
支払方法にANA SKYコインが選択できる!
海外発券は、以前はSKYコインでの支払いの選択は出来なかったが、今回、支払を通常どおりに進めていくと、なんとSKYコインでの支払いが選択可能となっていた!
これで海外発券する上でのデメリットだったキャッシュアウトの問題も、SKYコインでの支払いの種類が増えて、より使いやすくなったと言える。
残念ながら十分なSKYコインを保持していなかったので、キャッシュアウトを0(ゼロ)には出来なかったが、実際のキャッシュアウトは10万を切る程度で抑えられた。
海外発券のチケットを使う為に現地へGO☆
海外発券したチケットを使用するために、まずは現地の国へ行く必要があるが、じゃあどのような手段で?
既に海外発券のルーチンに入っている身としては、現地へ行くための特別な手段は必要ないが…、では最初はどのようにして現地入りしたのか?
個人的に利用しているのが Skyscanner
他にも似たような便利サイトがあるのが、メインとしてここを使用させてもらっているので、こちらを使用した手順を紹介。 こちらのサイトで格安となる片道の航空券を探し、該当する航空会社のサイトにて価格をチェック後、購入する流れとなる。
航空券のタブで、片道を選択し、出発地および目的地を入力後に検索を実施する。
検索後の初期画面では、経由地や時間などのオプション選択があるのでこちらで絞込を行う。
乗継も含め、格安となるような航空券を選択するのがコツで、ご自身の都合の良い出発時刻も絞込条件に含めるのが良い。 今回の場合は、スターアライアンスのAir Chinaが格安で選択できそうなのでこちらを選択。
スターアライアンスの航空会社が使用できれば、その分のプレミアムポイントが取得できるのでプレミアムポイントの取りこぼしを少なくし、無駄なく現地入りできることになる。
検索先のサイトでの金額が現時点で変動がないか確認しておくために、該当のエアラインが見つかったら次へ
のボタンを押下する。
実際に取り扱っているサイトで確認するので、今回はエクスペディアとなる。
残念ながら、検索先のサイトで確認すると現時点の価格は上がってしまっているので、こちらの選択はお得ではないという事が分かる。
そこで次に価格が安かった↑↑↑のAir Asiaを選択する。
ここより、実際にAir Asiaのサイトにてその日の価格について確認を行う。
このタイミングで見ると、価格は下がっているのでスターアライアンスの対象ではないが、今回はこちらを選択するのも悪くないだろう。
関連情報
http://www.skyscanner.jp/www.skyscanner.jp
海外発券のまとめ
海外発券は難しそうだが意外に簡単に購入できる仕組みがANAにはある。
今回特に感じたのは、ANA SKYコインでの支払が可能になっていることがその一つだが、ANA便の就航便数も増えたことで時間的なバリエーションも増えたので、より使い易いエアラインとなったと実感している。
なにより、片道
での航空券が割安で購入可能となった今、このような旅程で旅するのも楽しいのではないだろうか。
それではまた次回!