ANA 旅割か旅作、それとも特割? どれがお得になるの?
春のゴールデンウィークのキャンペーンのPRがANAのサイトでは続いていますね。今年の大型連休はGWだけ!と銘打っているので、長期旅行の集客狙いではあるんだと思います。
確かに工夫したら世間的にはGWは9連休になるらしいですが、サラリーマンしていると皆と同じ時期に長期の連休となる期間で有給取得するのは難しい場合もありますよね。
いわゆるハイシーズンともなれば、旅費・交通費はUPするので出費が大変です。
とはいえ、家族サービスだったり、休暇が特定の時期しか取れない、緊急な用件がありどうしても…って時があります。今回、どうしても移動が必要となり、鉄道・飛行機はどっちが便利なのか?と悩みましたのが、こんな時でもANAを利用した時に少しでもお得にできないかな?って話です。
旅割と旅作は本当にお得なのか?
気になるところです。そもそも、何を持ってお得とするか
というと 一般的には移動に掛かる費用が安くなる事 だと思いますが、さらに安さだけではなく、もっとプラスアルファを考える方だと、 宿泊費の軽減や、マイルはどれくらい取得できるのか? というところだと思います。
これらは、他の交通機関を使用した場合の出費合計とリターン、それに使用する時間とのバランスかな?と個人的には思うところです。
これがANA修行僧、あるいは、修行とまで言わないけれどステイタス向上には頑張っておきたい人にとっては、お得度を図る視点は少し変わってきます。それは稼げるプレミアムポイント数がどれくらいか?という指標 が追加される事になります。
- ANA修行僧
- ANAの上位会員メンバーとなるべく、日々ANAの飛行機に乗って頑張る人々の大変さをお寺に従事する僧の修行にみたててANA修行僧と呼びます。
- ステイタス
- ANAの会員メンバーには一般と上位、さらに上位の中でもランク付けがあり、その会員ランクの資格をステイタスとして表現されます。
- プレミアムポイント数
- ANAが規定している搭乗時に付与されるポイントで、マイルとは別に積算されるポイントになります。ANAの上位ステイタスを獲得するには、ANAおよびANAグループ便を利用して、マイルと同時に取得していきます。
今回はそれぞれの視点でお得となるポイントが旅割と旅作のプランにあるのか見ていこうと思います。
ANA予約で選ぼう!お得な運賃プラン
今回は個人的な理由もありますが、比較を簡略化する為に絞った場所を見ます。GWに行きたい地域としては、北海道だったり、九州・沖縄だったりと春を楽しめる場所もあるんですが、もちろんそういったところはベースの価格が上がっている事と宿泊費が上がってしまうので普段との比較がしずらいのも本音です。
それで今回見てみたところは… それは やっぱ好きやねん!♪
って事で 大阪 です…。
まぁ、関東在住の方からしたら 大阪 で関西在住の方からしたら 東京 という見かたができます。宿泊費も多少上がっていますが、シーズン的な影響が少ない事と、距離や移動時間の面でも利便性がいい事と、どちらも大都市なので便数が他の空港間と比較するとめちゃくちゃ多く活用しやすいので選択しました。
それではセールとなっている商品を見て行きましょう。
早期の予約でやっぱり安心の旅割○○!
最近の旅割の特徴は、複数のシリーズが出ているところにあります。旅割21から75まで用意されていて、更にはタイムセール的に 旅割X という物があります。 但し、旅割X はタイムセール限定商品なので常にあるわけではありません。
期日をGWの最初の週末に照準を合わせて旅割の価格を見てみます。
まずは、東京(羽田空港)から大阪(伊丹空港)の場合は次のように検索されました。
今なら、まだ旅割45の価格が選択可能でした。その最安値をみると¥8,290円となりますので、片道を1万円を切る価格から準備されていて魅力的です。ちなみにこの時の旅割での最高価格は¥11,790円です。
このフライトで行くと所要時間は1時間5分ですね。
次に大阪から東京への区間を見てみます。
同一日の旅割45の価格では、最安値は¥11,190円と少し上がっています。この時の最高価格は、¥12,990円となっていますので価格差があまりなく安定した価格と言えるでしょう。
このフライトではどちらでも所要時間は1時間10分ですね。
価格の面では、東京からは片道が¥8,290円からあり次の日に大阪から東京に戻るとすると帰りの片道は¥11,190円からありますので安い価格帯だけで選んだ場合は以下の合計金額になります。
合計:¥19,480円
ちなみに空港までの移動費を計算してみると…
- 東京駅から羽田空港までをJRとモノレールと利用した場合
- 東京駅-浜松町駅-羽田空港
- 片道:¥650円 × 2 = ¥1,300円
- 伊丹空港から大阪駅(梅田)までをモノレールと阪急を利用した場合
- 大阪空港(伊丹)-蛍池-梅田阪急
- 片道:¥420円 × 2 = ¥840円
- 合計:¥2,140円
東京駅から大阪駅の往復合計:¥21,620円
そうなんです!
意外な事に、片道だと¥10,810円で東京駅から大阪駅まで行ける事になるんです。
それじゃあ所要時間はどうみる?
片道のフライトは、約1時間10分です。SKIPで搭乗するなら搭乗時間の15分前に保安検査場を通過すればよいのでフライトの約25分前に空港に着いていれば安心でしょう。搭乗含めた空港の利用時間は約1時間35分程度と想定します。
東京駅から羽田空港まで約40分、伊丹空港から阪急梅田駅までも約40分なので、合計すると片道約3時間で東京駅から大阪駅へ行く事ができます。
鉄道にそんなに詳しくないので一概に言えないのですが、個人的に、時間で換算すると新幹線の方がやや早い気がするけど、値段的にはANAの旅割使った場合が安くすむ事があるんじゃないのか?という印象です。
マイルはどれくらい取得できる?
マイル積算の計算式は以下のようになります。
羽田空港-伊丹空港間の区間基本マイレージは280マイルになります。旅割の積算率は75% となりますので実際に取得できるマイルは次のようになります。
取得マイル:280マイル × 75% = 210マイル
往復の合計420マイルとなります。距離的には短いので積算マイル数はそれ程ではないですね。ただ、ANAマイレージの利用カードの種別によってプラスアルファの取得マイルがある物もあります。
もちろん、金額的にはLCCを利用できたらもっと安いですが、羽田空港と伊丹空港のどちらも都心部へのアクセスの良さを得られるフライトである事や、僅かながらでもANA使うだけでマイルのリターンがあるという事からも、時間と金額のバランスの良さはLCCよりも優位ではないでしょうか。
ANAの搭乗手続きSKIPに関する情報
旅割ではなく自分で作る旅の 旅作 で宿泊も安心♪
旅割○○だと、もちろん飛行機だけを予約する事になりますが、ANAの旅作はホテル付きの商品となります。それに、なんと出発前日の16:59まで予約可能です。もちろんマイルも貯まります。
GWの初日となる4月29日のプランを見てみます。
まずは、東京から大阪で梅田に一泊の場合は次のように検索されました。
ANAのクラウンプラザホテルに宿泊する予定としても、なんとホテルとエアチケットの往復込みで¥34,500円となります。もちろん選択する機材や、ホテルにより価格の上下はありますがGWの予約であってもまだこの価格で宿泊まで出来ちゃいます。
次に大阪から東京で新宿に一泊の場合も見てみましょう。
こちらは四谷のウィングホテルに宿泊を想定すると、ホテルとエアチケットの往復込みで¥34,100円です。こちらもホテルによる価格上下はありますが、この価格で宿泊込みはお手頃ではないでしょうか。
先の旅割の時に計算した、東京駅から大阪駅までの往復の合計金額:¥2,140円をプラスしてみましょう。
東京駅から大阪駅の往復合計:約¥36,500円
空港間を含めた移動時間に関しては、もちろん同じになります。1泊が約10,000円のホテルだったとしたら片道が13,250円程だという事になります。それじゃあマイルは変るのか?というところですね。
マイルはどれくらい取得できる?
マイル積算の計算式と区間基本マイレージは旅割の場合と同じになりますので、旅割を参照ください。
但し、旅作
などの個人包括旅行
は積算率が異なり、積算率は50% となりますので実際に取得できるマイルは次のようになります。
取得マイル:280マイル × 50% = 140マイル
旅割よりも積算率が低いので、マイルは往復で280マイルの取得だけとなります。この事からもホテル込みの価格で金額を下げたいのであれば、旅作はお得になる商品と言えるでしょう。
特割の良いところはプレミアムポイントがUPするところ!
旅割 の場合とホテルの宿泊込みの 旅作 のパッケージ旅行の2つについて、時間と価格それにマイルの3つの面で比較してみてみました。
ホテルをご自身で確保できる場合は 旅割 を利用し、ホテル込みで価格を下げたい場合は 旅作 を利用するように使い分けるべきだという事が分かります。しかし、両者ともマイル取得数がそんなに高く無かったんですが、それも全て 予約時のクラス・運賃倍率 というものに影響されています。
区間積算率※ | 積算対象運賃 |
---|---|
150% |
|
125% | |
100% | |
75% | |
50% |
|
これだけ見るとマイル積算の計算式が 区間基本マイレージ × クラス・運賃倍率
だったので、 旅割 も 特割 も同じような印象がありますが、実は取得できるプレミアムポイントに差があります。
上図のようにプレミアムポイントの計算では、 路線倍率 と 搭乗ポイント が付く事が差になってきます。
路線倍率は、国内線の場合は一律2倍にしましょうというもので、搭乗ポイントはクラス・運賃倍率だけでは不足がある短距離などを考慮した付加ポイントといえるでしょう。
それでは改めて 特割 の運賃の場合を見てみます。
当初の4月29日の前々週末となる15日を指定しても特割の最低金額には大きな差はなく¥10,890円で、旅割は少し高めの¥9,690円とUPしています。
ここでの取得マイル数は同じとなりますがプレミアムポイントに差が出てきます。
料金種別 | 最低価格 | 取得マイル数 | 取得PP※ | PP単価※ |
---|---|---|---|---|
旅作 | ¥8,290※ | 140 | 280 | ¥59.2 |
旅割 | ¥8,290~ | 210 | 420 | ¥39.4 |
特割 | ¥10,890~ | 210 | 820 | ¥13.2 |
※ ¥8,290は旅割の価格に寄せた金額を仮に入れています。※ PPはプレミアムポイントの略※ PP単価は1円で買える場合のPPの価格
残念ながら¥10/PPを切るような単価とはなりませんが、旅作や旅割に比べるとその差は歴然ですね。
往復をこの価格で買い、その他の交通費を含めると以下のようになります。
¥10,890円 × 2 = ¥21,780円 東京駅から大阪駅までの往復の合計金額:¥2,140円を加えると 往復の合計金額:¥23,920円
まとめ
先日、のっぴきならない事情で東京・大阪を往復する事になり慌てて特割を使用しました。
修行のメインコースとしてはお奨めしませんが、場合によっては修行寄りの購入をした方が後で明らかな差が出てくる場合があります。
例えば、今回の旅割と特割の価格差である¥2,000円分がUPしたPP分の400だと考えるなら¥5/PPとなります。この場合、効率の悪いコースと効率の良いコースのコンビネーションで作成した旅程と似たような効果が発揮されたいう感じですね。
これは区間によりますが、旅割と特割の価格差 ÷ アップしたPP分 を見て、特割を選んだ方がお得なのかどうかを見極める必要があります。
夏の沖縄-宮古、沖縄-石垣での特割は過去のANA修行者には定番のコースでしたが、今年はまだどうるなか分かりません。
さて、春休み、GW、夏休みとこれから旅行するには良いシーズンに入っていきますが、修行するには少し価格も上がってきます。 この期間は羽休みにゆっくりぷらんで旅を楽しむのも良いかも知れませんね。
それではまた次回~。
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